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2010.5.23 雨の墓前読経に思う(回想録)
ムシッとする、この時期の雨。

日本という国には、「梅雨」という体調を壊しそうな、でも水道をひねって飲み水が出るこの国にとっては必要な雨の季節がそこまでやって来ています。

そんな中、小平霊園でS家の1周忌のご供養をさせて頂いて参りました。

時間より早くご親族様も墓前へお集まりになられたので、5分ほど早めに開式となりました。

雨の小平霊園はこの時期、新緑が雨で一段とつややかに映ります。

そんな中、各石材店様のご準備のパラソルがあちこちに開き、雨中のお焼香を絶やすことなく行えるよう助力してくださいます。


墓前の供養は斯様に天候に左右されます。

この先の梅雨時期には、雨。

その先の真夏には、熱中症。

真冬には、雪。そして寒さによる風邪。

天候に伴う体調不良にも注意しながらの供養になります。


そして、墓前供養をされる方の多くが、勘違いされていることがあります。

それは、読経時間の長短で「丁寧だ」「短すぎて失礼だ」と。

各宗派の供養の流れには、各宗派の法式(ほっしき)に則った供養の仕方があります。

墓前での供養なら、総じて(参列の方のご人数、天候に左右されることなどを含めて)30分前後で行われるものがほとんどだと思われます。(※弊社の場合20分~25分の読経に、5分~10分程度のご法話をさせて頂く。参列者のご人数により若干の前後有り。)


弊社のお客様からも「読経が短い」とお叱りを受けたケースが4回ございました。

対応した僧侶の話も聞いて、私が問題なしと判断したのは1度もありませんでした。

要するに、お客様と供養に対する気持ちが、「ない」と判断せざるを得なかったから。

仏様に向かう姿勢、お施主様の代弁者であるという責務、そして法施(法話)を通して布教することの大切さ。

その一つが欠けてもいけないのだと思います。

お客様の思いを受けて、われわれ僧侶は供養をさせて頂くのです。


漫然と読経だけしておしまいでは、読経屋でしかない。

僧侶として、仏教を伝える人間として、お客様の思いに応え得る供養を忘れてはならないのです。


坊さんは偉くない!

だって、ほとんどの僧侶が普通の生活をしているのですから。


偉い坊さんは、おぼうさんどっとこむには必要ありません。

「供養をしたい」と願う方々と同じ目線で生き、

仏教の温かさ、優しさ、厳しさを伝えられる僧侶であって欲しいと思います。


新緑に囲まれ、潤いの雨に身を灌がれ、今思う。

心からの供養をしていますか?

形だけの供養をしていませんか?




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投稿者 株式会社 おぼうさんどっとこむ (13:52) | PermaLink

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